ドラムメーカーの歴史等

OCDP(オレンジカウンティードラムパーカッション)の特徴

今回はOCDPというドラムについてお話したいと思います。

USADRUMSHOPではロサンゼルス拠点だったのでDWとOCDPは比較的入手しやすかったことと要望が多いことから積極的に仕入れを行っていました。

ただ、それでもUSA製のOCDPスネアはなかなか入手出来なかったです。
というのも、OCDPがveniceシリーズなどの安価なドラムを海外の工場で生産していて、本国アメリカ製のOCDPは受注生産になってしまっている状況だったからです。

安価なシリーズの音はどうなのか、と言うと、やはりUSA製とは別物と言えます。当ショップでも基本的にはUSA製のOCDPを中心に仕入れていました。

ただ、受注生産になっていることもあって、非常に入手が困難な訳です。

もちろん、直接かけあえばカスタムメイドでスネアを作ってくれるのですが、非常に高額なこともありUSA製のOCDPは年々数が減っているのが実情です。

特に最近では受注生産すら困難になってきているようです。

アメリカでは様々なカスタムドラムショップがひしめき合っておりOCDPが人気といえども、経営が安泰という訳では決してないのです。

2020年以降はOCDPの公式サイトが閉鎖しています。リニューアルしますとのことだったのですが、果たしていつ復活するのでしょうか。

コロナの影響でアメリカも大きな経済ダメージを受けているから先の見通しは難しいのかもしれません。

OCDPのスネアの特徴

OCDPのスネアと言えば、やはりビッグベントが大きな特徴です。

ocdpのスネア

このような大きな穴がスネアに4つ空いています。

この穴によって、より空気の抜け道が出来て、ラウドで乾いた音が出るようになっています。

シェルのプライ数も15~20くらいあるものが多く、音は非常に独特。正直に言って、激しいロックでしか使えないと思っています。

小さく繊細な音を出すのはかなり無理があります。それくらい強烈なスネアです。

311のチャド・セクストンやノーダウトのエイドリアン・ヤング、Blink182のトラヴィス・バーカーなどが好んで使っていたことからもそれが伺えるでしょう。

余談ではありますがUSADRUMSHOPのあったスタジオのすぐ近くにはチャド・セクストンのファミリーが経営しているドラムショップがありました。

足りないパーツがあれば、よくお世話になったものです。しかし、チャド・セクストンに会ったことは一度もありませんでした。

入手困難なドラムセット

さて、OCDPのUSA製ドラムセットに関してはほぼ皆無と言って良いくらいで、非常に入手が困難になってきています。

当ショップではたまたまUSA製のドラムセットを入手出来たが(2012年くらいのお話)、その後、全くと言っていいほど入手の機会はありませんでした。

OCDPの場合、USA製のセットはカスタムメイドが多いためか個性的なセットが多い印象です。

例えば、26インチのバスドラ、18フロアタム、16フロアタムに13タムといった具合。
さらにはバンドのロゴを入れたり特殊ペイントが施してあったりとか、フィニッシュがとてもユニークになっていることが多いです。

オンリーワンな感じなセットが多く、ちょっと使いにくそうなものばかりです。正直、日本で需要があるかと言われると疑問が残るものが多くて入荷出来なかったという訳です。

 

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